芝居の勉強をしたことのある人なら必ず1度は「外郎売」に触れていると思います。
その「ういろう」が今も小田原で買うことができることももちろん。
いつか買いに行ってみたいなあと思っていたので行ってきました!
一夜城跡→ういろう→小田原城→お土産買って帰宅というオーソドックスなルートで回ってきました。
土日は主要観光地を巡るガイドさん付きのバスも走っていて、観光客にやさしいです。
バスの中ではガイドさんが歴史などの話しをしてくださり、車窓がとても楽しいです。
今回は寄らなかったけど、漁港でご飯とかも楽しそうです。
行ってみるまで半信半疑だったのですが、一夜城って小田原の話だったのですね。
「これが!教科書で見た!あの!」状態でした。
看板の説明書きを読んでみたところによると、一夜城の石積みは穴太衆が手掛けたものだそうで、いきなり親近感が湧きました。
穴太衆は滋賀県大津市穴太を拠点に全国で活躍した石材のプロ集団です。
地元の人が活躍している。
うれしい。
実際は一夜ではなく、広大な石積み含めて80日くらいで完成させたんだそうです。
今の技術でもって一戸建を建てるのだって3ヶ月は掛かるので、そう思うとめちゃくちゃ早いですね。
職人さんや作業員さん、何人体制だったんでしょうか。
昔の人ってやることが粋で派手ですね。
(現代っ子なので労働環境がブラックじゃなかったのかは若干気になります)
「ういろう」は建物がお城みたいな3階建で、「これが八方は八棟表が三棟玉堂造りか!」と感動しましたが、どうやら関東大震災で倒壊した後に建て替えられたものらしいです。
お店裏手の資料館で見せてもらった倒壊前の建物は2階建てでした。
外郎売が完成したころはどんな建物だったのでしょう。
ロマンを感じます。
店名が「ういろう」で、社長の名字も「外郎」さんで、透頂香の製法はいまだ一子相伝なんだそう。
おかしのういろうもこちらの発祥と聞いて驚きました。
名古屋だと思ってた。
透頂香は銀色のつぶつぶの漢方薬で、滋養強壮剤なんだそうです。
痰切り効果もあるということなので、喉の弱い私にはものすごく必要な薬でした。
1回に10粒20粒それ以上飲んでいいと書いてあって「ほんまか。大丈夫なんか」と飲むときハラハラしたのはここだけの話です。
意外なところでは、祇園祭の蟷螂山の創始者も外郎さんなのだそうです。
祇園祭の頃には社員さん達で京都に行かれることもあるとか。
日本って色々繋がってるんですね。
小田原城は、大好きな小説『炎ミラ』シリーズの聖地でもあるため、噛み締めながら登りました。
今建っているものは江戸時代の震災の後に再建されたもので、中は資料館になっているます。
高耶さん(※炎ミラの主人公)も、ここからの景色見たりしたのかな……。
風魔忍は代々北条氏に仕えていたと説明書きで読んで、風魔の小太郎が高耶さんに懐くところが大好きなオタクは感謝して噛み締めました。
いい天気になって、本丸の展望台コーナーから海の方を見ると、親潮と黒潮の混ざり合う様が印象的でした。
黒潮って本当に黒いんですね。
海不思議(※海なし県出身者)。
お土産は勿論有名な練り物のセットをチョイス。
たまたま立ち寄って食べたポンパドウル小田原店限定の「百年ちくわ揚げパン」がとてもおいしかったのでそちらも買って帰りました。
チーズを挟んだちくわが入った揚げパンなのですが、ちくわがとんでもなくプリっぷりで、チーズの甘みとマッチしていてとてもおいしかったです。
ちくわは鈴廣さんという練り物の有名店さんのものだそうで納得です。
もし機会がありましたら皆さんもぜひ食べてみてください!