A3!という、小さな劇団が舞台のアプリゲームがありまして、それのアニメ版を見ていました。
たぶん去年あたりに放送されていた物。
その中に、メンバーの一人ひとりが「人生で一番後悔していること」というお題で一人芝居というか語りというかを作って発表するというエピソードがありました。
ななななんつー怖いことをやってるんだこの人たちは!!!と心臓の辺りがキューッとなったのですが、なんとなく今の自分に必要なことのように思えて、やってみたいなと思って、ここしばらく自分の「人生で一番後悔していること」を考えてみていました。
かなり真剣にやっていたのですが、「人生で一番」なんて言える程後悔してることが思い当たらなくて「もしや私は薄っぺらい人生を送ってきたのではないか」なんてハラハラしたりして。
演劇をやっていると、どうしても「自分」と向き合わないといけないことがあります。
特に私のように生き方が不器用な人間には必須かつラスボス級の試練です。
自分は何者か。
何を望んでいて、どこを触れられたくないのか。
何をしないといけないのか。
心の中を掘って血を流している部分をわざわざ抉ったり、己の素材を冷徹に客観視したり、かなりしんどい作業です。
自分への解析度が上がると見える世界も変わってくるので大事なことでもあります。
結局、後悔していることは最後まで分かりませんでした。
たぶんこれまでの選択にそんなに後悔してないんだと思います。
けど、「絶対ここにはふれるな」と全力で拒否する抵抗勢力の存在に気付いたので、そっちを掘ってみることにしました。
これがかなりつらくて。
夜中に1人で泣きながら、ノートに己の傷口を抉った物を吐き出す作業でした。
もう一歩踏み込んだところにもういっこエグいのがいる予感はしているのですが、今の自分に掘れる最奥までは見つけることができました。
アニメでは各人動きまで考えて板の上で発表していましたが、私は成果物を文字にまとめて師匠陣に見てもらうことにしました。
反応から察するに、恐らく及第点のところまではやれたようです。
「マイポートレイト」、想像以上にメンタルがやられてしんどかったです。
それでも経験できてよかったと思います。
みなさんもぜひ、「人生で一番後悔してること」考えてみてください。
やり遂げた後、なんだかとてもすっきりしますよ!