東京タワー、スカイツリー、浅草、上野あたりはブログを始める前に行ってしまっていて、正直「東京はもう行くところがないかな」などと思っていたのですが、全然まだまだありました。
そんな訳で今回は迎賓館赤坂離宮に行ってきました!
ニュースで海外の要人と政府の偉いさんが並んで何かしてるあのあそこの見学です(語彙がひどい)。
園遊会が開催される赤坂御苑や皇族の皆様のお住まいやらを含めて赤坂御用地全体でねずみの園10個分の広さ、迎賓館だけで2.5個分あるそうです。
「東京ドーム何個分」と言われてもピンとこない関西人でもねずみの国の広さは知っているので、とてつもなく広いことがよく分かりました。
ありがたいです。
迎賓館本館は明治時代に東宮御所として建てられたもので、現在は内閣府に移管され、改装して外国からのお客様などをもてなす場として使われているのだそうです。
本館の建物は日本国内唯一の「ネオ・バロック様式」の建物で国宝とのこと。
明治以降の建物で国宝になっているのは、東京の迎賓館赤坂離宮本館、群馬の富岡製糸場、長野の開智学校の3か所のみだそうです。
富岡製糸場は行ったことがあるので、開智学校にもぜひ行ってみたいところ。
流石国の重要な施設なので、入る前にねずみの園よりも余程厳重なセキュリティチェックがありました。
こんなところで何かあったら大変ですしね……!
本館の見学に行く前に、事前予約した人のみ参加できる和風別館のガイド付きツアーに参加してきました。
勿論警備員さんもご一緒に回ってくださいます。
ガイドさんの解説が分かりやすくて勉強になってとてもよかったです。
基本的にセキュリティエリアのど真ん中なので写真撮影はNGなのですが、「ここは撮っていいですよ」という場所が数か所あり、都度必死に撮影していました。笑
その辺に無造作に植わってる木が「糺の森かな」ってくらい大きくて、建物に入る前から異世界に迷い込んだようでわくわくが止まりません。
別館内部は、なけなしの美術や建築の知識を総動員するまでもなく、一目で「これはとんでもなく価値のあるものだぞ」というオーラと気品に溢れた調度の数々がさらりと配置されていて震えました。
建材やらなんやらもすごくて、途中から深く考えるのを諦めました。
建築を勉強している人が行ったらきっともっと楽しめると思います。
木造戸建てを見慣れている建築素人的には「RC平屋やとこんなに柱飛ばしていいんやー」と不思議で仕方がなかったくらいの解析度です。
お庭も見事。
季節ごとに違った表情がみられるとのことなので、花の季節ごとに行ってもとても楽しそうです。
伺ったタイミングでは梅がほころび始めていました。
例によって無造作に(そう感じているのは私だけの可能性もありますが)「これ絶ッッ対高いですよね???」という見事な盆栽が置いてあって庶民のメンタルは針の筵です。
非日常って、こんな近くに存在したのですね。
洋風の本館の方はガイドさんなしで自由に見学することができます。
英語表記が「パレス」になるのも納得の正に「お城」という感じでした。
ギリシャの神殿に使われていそうな太くて大きい大理石の柱とか、とんでもなく大きい鏡とか、謎に大きい食器棚とか、輸入されたものだと思うのですがどうやって運び込んだのか想像できません。
あのカーテンが西陣で、あのレリーフ?が七宝焼で……など、どこをみても「すごい」と「きれい」しか出てきませんでした。
西洋の最上級品を本気出して買い集め、国産芸術アベンジャーズも取り揃えて「国の威信をかけておもてなし致します」という感じでした。
なるほど、それが外交なのかもしれない。
いやわからない。
ヨーロッパに行かなくても、都内にとんでもないお城があります。
ぜひ皆様も行ってみてください!