つっきーの遊び場実験室

いい年した大人だからこそ、努めて楽しく遊びまわる。

JAXAに行く(茨城県)

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天体観測や神話は小さい頃から好きでした。

どの星がなんという名前かは把握していませんしマイ望遠鏡を持っている訳でもありませんが、天体ショーがある夜はなんとなく空を見上げています。

そしてアニメの「宇宙兄弟」がとても面白かったので、いつかJAXAに行ってみたいなと思っていました。

 

東京駅から高速バスが出ていることが分かり、渡りに船と思って飛び込みました。

在来線で行くとバスとの乗り継ぎが大変そうだったのと、高速バス一本で行くのとトータルの料金がそこまで変わらなかったのでバス一択でした。

高速バスは初めてでしたが、トイレが付いていたり充電できたりと設備もよかったです。

高速バスで旅行、ありですね。

 

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平日は現地で申込めば、時間限定でJAXAの社食でご飯を食べることができるそうです。

折角の機会なのでJAXA飯をいただいて来ました!

全く普通の社食メニューなのですが、トマトソースチキンカツ定食、とても美味しかったです。

社食価格なのかとてもリーズナブルなのもありがたいです。

次回があればカツカレーが食べたいです。

イベント時期に行くと特別メニューもあるらしくそちらも気になります。

因みに社食の横にあるコンビニも利用できますが、そちらはふつーのセブイレでした。

ここは職員さんたちがふつーに働いていらっしゃる職場なんだなと感動してみたり。

※お土産屋さんはセキュリティーエリアの外にちゃんとあります。

 

食後はセキュリティーエリアの外に出て、食堂利用者証を返してからフリーエリアを探検。

ふと見るとアニメでよく見たJAXAの作業着を着た職員さんたちがふつーにその辺にいらしてワクワクそわそわ。

JAXAの敷地に入ってからずっと、社食の窓の外にもずーっと、50mくらいあるH-Ⅱロケット(しかもモニュメントではなく実物)が常に視界に入っていてそわそわワクワクしっぱなしでした。

何万分の一の縮尺かは忘れたけれど、ロケット広場の床には太陽を中心に太陽系の位置やら軌道やらがタイルで描かれていて、天王星海王星がものすごく遠くて驚きました。

等間隔に並んでいるようなイメージだったのですが、木星以降は結構遠かったのですね。

結構一生懸命探したのですが冥王星がなくて悲しくなりました。

準惑星になったからなくなったのか最初からないのかもっと外側にあるのかどれなのでしょうか。

お詳しい方がいらっしゃったら、教えていただけると嬉しいです。。。

 

お土産コーナーも楽しかったです。

JAXAガチ勢向けのグッズ、天体や宇宙をモチーフにしたグッズ、宇宙兄弟を始め色んなコンテンツとのコラボグッズもありました。

ジャンプスーツを着たリカちゃんやリラックマ、かわいかったです。

JAXAっぽいポストカードかJAXAのロゴのキーホルダー的なものがあれば欲しいなと思ったのですが、なかったので我慢しました。

ライト層向けのJAXAっぽいお土産のラインナップが増えるとうれしいな。

お土産は宇宙食のようにフリーズドライになったたこ焼きやバニラアイスにすることにしました。

どんな感じなのか楽しみです……!

 

集合時間になったので受付へ。

本日のメイン、ガイドさん付きのセキュリティエリア見学ツアーに参加です。

まず視聴覚室でJAXAの紹介ビデオを見て、JAXA職員さんが通勤で使っているらしいマイクロバスへ移動。

セキュリティーエリア内にある宇宙飛行士養成棟ときぼうの管制室を解説付きで見学できる、約70分のコースでした。

 

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養成棟には船外活動服や、JAXAの歴代宇宙飛行士さんの写真、閉鎖環境棟など、アニメで見たことのあるものがたくさん展示されていて(閉鎖環境棟は実際に使用されているっぽい)、宇宙兄弟聖地巡礼の気分でした。

他にもきぼうモジュールの写真パネルやきぼう内で使用されている実験装置、小さな人工衛星などの展示がありました。

知っているようで全然知らない宇宙のこと、解説いていただけてとても勉強になりました。

重力がない所為で宇宙では血が頭の方に集中して、顔がすごく浮腫むんだそうです(通称ムーンフェイス)。

逆に脚は細くなるんだって(通称バードレッグ)。

骨もスカスカになって、宇宙では地上の30倍早く老化するんだそうです。

私たちは地球の重力下で生活するのに最適化して進化してきているということなのでしょうか。

足を地面に着いて歩くことがなくなると、足の裏の皮が剥がれて赤ちゃんみたいにつるんつるんになるそうです。

一瞬うらやましかったのですが、その状態で地上に帰ったら歩く時に痛いのだそう。

宇宙に行くのも大変ですね。

 

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バスに乗り直してきぼうの管制室の見学へ。

こちらはお仕事中ということもあってかより厳重なセキュリティーエリアとのことで、建物に入ってすぐ録音録画のできる機器を全てお預けしました。

宇宙ではグリニッジ標準時間で生活されているので、私たちが伺った16時前はまだ7時前とのこと。

船外活動とかで忙しくなるのはこれからだそう。

管制室前方には大きいスクリーンがあり、きぼう越しの地球やらNASAISS管制室やらも映っていてワクワクしました。

管制官さんたちは24時間を3交代制でお仕事をされているとのこと。

1番忙しいのは夜担当の方でしょうか。

昼休憩もなく、仕事中は基本目の前のパソコンと睨めっことのこと。

命を守るお仕事でもありますしね。

唯一休憩できるのは、通信衛星が地球の影に入ったりしてクルーと連絡が取れなくなるタイミングだそうで、見学したタイミングが丁度そこで、管制官さんたちが足早に席を離れて行ったりするとても珍しいところが見られました。

画面から目を離していいタイミングなので、管制官さんたちが見学者に手を振ってくださって嬉しかったです。

ISSは1日で地球を16周しているそうなので、そんなタイミングもちょくちょくあるのでしょうか?

 

ロビーで「扉は撮ってはいけません」という鉄の掟を守りながら記念撮影をして、またバスに乗り込んでセキュリティーエリアの外に出て解散しました。

とても勉強になって、とても楽しい1日でした。

帰りの高速バスは首都高が混むので時間通りに東京駅には着かないようなので少し注意が必要です。

 

それはそうと、宇宙兄弟のアニメ、続きやってくれないかなあー。

迎賓館赤坂離宮は豪華絢爛!(東京都)

東京タワー、スカイツリー、浅草、上野あたりはブログを始める前に行ってしまっていて、正直「東京はもう行くところがないかな」などと思っていたのですが、全然まだまだありました。

そんな訳で今回は迎賓館赤坂離宮に行ってきました!

ニュースで海外の要人と政府の偉いさんが並んで何かしてるあのあそこの見学です(語彙がひどい)。

 

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園遊会が開催される赤坂御苑や皇族の皆様のお住まいやらを含めて赤坂御用地全体でねずみの園10個分の広さ、迎賓館だけで2.5個分あるそうです。

「東京ドーム何個分」と言われてもピンとこない関西人でもねずみの国の広さは知っているので、とてつもなく広いことがよく分かりました。

ありがたいです。

迎賓館本館は明治時代に東宮御所として建てられたもので、現在は内閣府に移管され、改装して外国からのお客様などをもてなす場として使われているのだそうです。

本館の建物は日本国内唯一の「ネオ・バロック様式」の建物で国宝とのこと。

明治以降の建物で国宝になっているのは、東京の迎賓館赤坂離宮本館、群馬の富岡製糸場、長野の開智学校の3か所のみだそうです。

富岡製糸場は行ったことがあるので、開智学校にもぜひ行ってみたいところ。


流石国の重要な施設なので、入る前にねずみの園よりも余程厳重なセキュリティチェックがありました。

こんなところで何かあったら大変ですしね……!

本館の見学に行く前に、事前予約した人のみ参加できる和風別館のガイド付きツアーに参加してきました。

勿論警備員さんもご一緒に回ってくださいます。

 

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ガイドさんの解説が分かりやすくて勉強になってとてもよかったです。

基本的にセキュリティエリアのど真ん中なので写真撮影はNGなのですが、「ここは撮っていいですよ」という場所が数か所あり、都度必死に撮影していました。笑

その辺に無造作に植わってる木が「糺の森かな」ってくらい大きくて、建物に入る前から異世界に迷い込んだようでわくわくが止まりません。

 

別館内部は、なけなしの美術や建築の知識を総動員するまでもなく、一目で「これはとんでもなく価値のあるものだぞ」というオーラと気品に溢れた調度の数々がさらりと配置されていて震えました。

建材やらなんやらもすごくて、途中から深く考えるのを諦めました。

建築を勉強している人が行ったらきっともっと楽しめると思います。

木造戸建てを見慣れている建築素人的には「RC平屋やとこんなに柱飛ばしていいんやー」と不思議で仕方がなかったくらいの解析度です。

 

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お庭も見事。

季節ごとに違った表情がみられるとのことなので、花の季節ごとに行ってもとても楽しそうです。

伺ったタイミングでは梅がほころび始めていました。

例によって無造作に(そう感じているのは私だけの可能性もありますが)「これ絶ッッ対高いですよね???」という見事な盆栽が置いてあって庶民のメンタルは針の筵です。

非日常って、こんな近くに存在したのですね。

 

洋風の本館の方はガイドさんなしで自由に見学することができます。

英語表記が「パレス」になるのも納得の正に「お城」という感じでした。

ギリシャの神殿に使われていそうな太くて大きい大理石の柱とか、とんでもなく大きい鏡とか、謎に大きい食器棚とか、輸入されたものだと思うのですがどうやって運び込んだのか想像できません。

あのカーテンが西陣で、あのレリーフ?が七宝焼で……など、どこをみても「すごい」と「きれい」しか出てきませんでした。

西洋の最上級品を本気出して買い集め、国産芸術アベンジャーズも取り揃えて「国の威信をかけておもてなし致します」という感じでした。

なるほど、それが外交なのかもしれない。

いやわからない。

 

ヨーロッパに行かなくても、都内にとんでもないお城があります。

ぜひ皆様も行ってみてください!

2023年の振り返りと2024年の基本方針。

2023年目標の進捗・振り返り

  1. 事務所所属のプロの声優になること→(分からぬ。ただもっとやれることはある)
  2. 行政書士試験に合格すること→(合否通知来てないけど十中八九落ちてる)
  3. 月1本はブログを更新し、週1回はつぶやくこと→(無理でした)
  4. 【死ぬ100】達成済み項目の記事化→クリア!
  5. 47都道府県旅行、関東コンプ(箱根、江ノ島JAXA首都圏外郭放水路は行ってみたい)→(カッコ内はまだどもこも行けていない)
  6. 寄席に行く→(行ってない)
  7. エスカルゴを食う→クリア!

2023年の敗因は行政書士試験が想像の何十何百倍も大変だったことです。

頑張れば行けると思ってた。

けど合格率10%は伊達じゃなかった。

YouTubeなんかで各種資格学校の講師さんたちが独学者にもやさしいのが不思議だったのだけれど、受講者さんでも合格率50%とかだから「未来のお客さん」として見られていることを悟った。

国家資格は伊達じゃなかった。

 

2024年の目標

踏まえて……!

2024年の目標ですが、

  1. 事務所所属のプロの声優になること
  2. 行政書士試験に合格すること
  3. 健康的な生活をおくること

スケジュールやTODO管理の類がとんでもなく苦手で、4時まで勉強→9時から仕事とか、在宅勤務なのですが数か月間ほぼ仕事用デスクと勉強用デスクの往復のみの生活とか、起きている時間ずっと同じ姿勢で勉強とか、試験日が近付くにつれて心も身体もボロボロになっていきました。

何度退職願出そうと思ったか。

食事。

睡眠。

運動。

ストレス対策。

絶対に大事です。

絶対に、大事です。(大事なことなので2度いうやつ)

今年はまずは自分のコンディションを整えることを第一にしたいと思います。

 

やりたいことが多すぎて

「時間がない」が言い訳に過ぎないことは重々承知の上。

私は現状、会社員をやりながら養成所生をやりつつ浪人生をやっておりまして。

本当は追加でマンガを描く練習がしたいし、積んである本やマンガも読み切りたいし、ドラマCDを聞いてレポートを書きたいし、積んでる円盤も観たいしHDに溜まっているアニメも観たい。

アイナナのストーリーも読み進めたいし、今年初めに就任した本丸にもっとたくさん男士を顕現させたい。

英語とか歴史とか勉強したいしWS通いたい。

ブログもSNSも更新頑張りたいしなんならVとかやってみたい。

そこら中遊びに行きたいし変なものと美味しいものを食べに行きたい。

 

圧倒的に時間が足りていなくて、普段から常にパンクしています。

優先順位のつけ方や時間の使いかたを見直す1年にしたいです。

何せ今年の私は浪人生なので。。。

合格目指して頑張ります……!

心願成就!

防災ボトルを作りました。

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能登の震災で被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。

少しでも早く、安心して過ごせる日常を取り戻せますように。

 

「100のこと」にはないのですが、防災意識を高めることも目標にしています。

都民になって以降、東京の地盤の弱さに慄く日々です。

東京めっっっちゃ揺れる。

下宿先が特に地盤の軟弱な江東5区なので、余計に危機感を持っています。

いつか地盤のしっかりした場所に引っ越すのは夢です。

 

これまでも「防災ポーチ」は作っていたのですが、2点難点がありました。

  1. 横に嵩張る
  2. カバンを替えるときに底からごそごそ取り出すのが面倒

どうしたものかと思っていたところ、X(Twitter)で警視庁災害対策課(@MPD_bousai)さんが「防災ボトル」を紹介されているのを発見。

早速作ってみることにしました。

 

聖地巡礼やコラボカフェなどで購入していた500mlのウォーターボトル。

(『ユーリ!!! on ICE』、大好きです。)

中にいれたのは以下です。

  • アルミブランケット*1
  • マスク(個包装)*2
  • アルコール消毒綿*2
  • 夜用ナプキン*1
  • 絆創膏*10
  • リップクリーム*1
  • 眼鏡拭き*1
  • 黒いビニール袋*2
  • えいようかん*1
  • 圧縮タオルLサイズ*1
  • ライト*1
  • ホイッスル*1
  • 現金(実家までの片道分+予備+公衆電話用小銭)
  • 反射バンド(ボトルの外に巻き付け)

 

ボトル、ポーチと違って全然入らなくて、頭を抱えながら詰め込みました。

タオルMサイズにして2個入れた方がよかったかも。

えいようかん2個入れたかったけどアルミブランケット入れたらどうにもならなかった……。

うーんうーん。

かなり押し込んで作ってあるので、いざ取り出すときにもかなり苦労しそうです。

 

願わくば、使わなくて済みますように。

年1回くらいはライトの電池とえいようかんの賞味期限をチェックするようにしたいと思います!

生存率は上がったと思うんですが重くなってしまったのが若干心配です!

川越でいも恋に恋をする(埼玉県)

いや、あの、「いも恋」というお饅頭がものすごく美味しかったというお話です。

 

埼玉県の観光地にはまだまだ詳しくなく、ひとまず「おいしい焼き芋のお店がいっぱいあるらしい」という噂を聞きつけて川越に行くことに。

川越観光のメインエリアは駅からしばらく移動した場所にあります。

ということは、結構新しめの観光エリアなのでしょうか?

蔵のような重厚な木造建築が立ち並ぶ通りはとても趣深く、非日常感をたっぷり味わうことができてとてもよかったです。

ただ、道路が歩行者天国になっているわけではなく、メインストリートの真ん中にはバスも自家用車も走る普通の生活道路がありました。

これは、ご近所で暮らす皆様にとっての「観光公害」にならないように気を引き締めなければなりません。

実際なんとなくご近所さんが困っていらっしゃる気配を感じたので、どうにかしてwin-winの街になっていくといいなと思いました。

 

蔵造りの街並みを楽しんで、時の鐘を見上げて、菓子屋横丁をぶらぶら歩いて、食べ歩き。

川越は半日以内でサクッと楽しめる、観光初心者にもやさしい街でした!

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今回食べ歩いたもの

小江戸おさつ庵さんのおさつチップ(塩バターソース)

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その発想はなかった形状に脱帽。

干し芋ではなくチップになっているので食べやすい。

ぱりぱりでおいしい。

食べ歩きには向かないのでどこかに立ち止まって食べられる場所の確保をした方がいいと思う。

 

・菓匠右門さんのいも恋

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さつまいもの入った田舎饅頭とのこと。

店頭で蒸かされているこれがものすごくおいしかったです。

さつまいも、あんこ、山芋を練り込んだおもちのそれぞれの優しい甘みが合わさって最高においしいです。

家族全員におすすめしたい。

お取り寄せできたので配送してもらってチンして食べたのですが、蒸かしたものには勝てないと思いました。

次は蒸し器を買う。

みなさんも機会があればぜひ食べてみてください!!

小田原城に行く・透頂香を買う(神奈川県)

芝居の勉強をしたことのある人なら必ず1度は「外郎売」に触れていると思います。

その「ういろう」が今も小田原で買うことができることももちろん。

いつか買いに行ってみたいなあと思っていたので行ってきました!

 

一夜城跡→ういろう→小田原城→お土産買って帰宅というオーソドックスなルートで回ってきました。

土日は主要観光地を巡るガイドさん付きのバスも走っていて、観光客にやさしいです。

バスの中ではガイドさんが歴史などの話しをしてくださり、車窓がとても楽しいです。

今回は寄らなかったけど、漁港でご飯とかも楽しそうです。

 

行ってみるまで半信半疑だったのですが、一夜城って小田原の話だったのですね。

「これが!教科書で見た!あの!」状態でした。

看板の説明書きを読んでみたところによると、一夜城の石積みは穴太衆が手掛けたものだそうで、いきなり親近感が湧きました。

穴太衆は滋賀県大津市穴太を拠点に全国で活躍した石材のプロ集団です。

地元の人が活躍している。

うれしい。

実際は一夜ではなく、広大な石積み含めて80日くらいで完成させたんだそうです。

今の技術でもって一戸建を建てるのだって3ヶ月は掛かるので、そう思うとめちゃくちゃ早いですね。

職人さんや作業員さん、何人体制だったんでしょうか。

昔の人ってやることが粋で派手ですね。

現代っ子なので労働環境がブラックじゃなかったのかは若干気になります)

 

「ういろう」は建物がお城みたいな3階建で、「これが八方は八棟表が三棟玉堂造りか!」と感動しましたが、どうやら関東大震災で倒壊した後に建て替えられたものらしいです。

お店裏手の資料館で見せてもらった倒壊前の建物は2階建てでした。

外郎売が完成したころはどんな建物だったのでしょう。

ロマンを感じます。
店名が「ういろう」で、社長の名字も「外郎」さんで、透頂香の製法はいまだ一子相伝なんだそう。

おかしのういろうもこちらの発祥と聞いて驚きました。

名古屋だと思ってた。

透頂香は銀色のつぶつぶの漢方薬で、滋養強壮剤なんだそうです。

痰切り効果もあるということなので、喉の弱い私にはものすごく必要な薬でした。

1回に10粒20粒それ以上飲んでいいと書いてあって「ほんまか。大丈夫なんか」と飲むときハラハラしたのはここだけの話です。

意外なところでは、祇園祭の蟷螂山の創始者外郎さんなのだそうです。

祇園祭の頃には社員さん達で京都に行かれることもあるとか。

日本って色々繋がってるんですね。

 

小田原城は、大好きな小説『炎ミラ』シリーズの聖地でもあるため、噛み締めながら登りました。

今建っているものは江戸時代の震災の後に再建されたもので、中は資料館になっているます。

高耶さん(※炎ミラの主人公)も、ここからの景色見たりしたのかな……。

風魔忍は代々北条氏に仕えていたと説明書きで読んで、風魔の小太郎が高耶さんに懐くところが大好きなオタクは感謝して噛み締めました。
いい天気になって、本丸の展望台コーナーから海の方を見ると、親潮黒潮の混ざり合う様が印象的でした。

黒潮って本当に黒いんですね。

海不思議(※海なし県出身者)。

 

お土産は勿論有名な練り物のセットをチョイス。

たまたま立ち寄って食べたポンパドウル小田原店限定の「百年ちくわ揚げパン」がとてもおいしかったのでそちらも買って帰りました。

チーズを挟んだちくわが入った揚げパンなのですが、ちくわがとんでもなくプリっぷりで、チーズの甘みとマッチしていてとてもおいしかったです。

ちくわは鈴廣さんという練り物の有名店さんのものだそうで納得です。

もし機会がありましたら皆さんもぜひ食べてみてください!

文楽を見る

伝統芸能って、観てみたいけれどひたすらにハードルが高い。

けどいつか観てみたいんや……!

ということで行ってきました「国立劇場」。

 

初代国立劇場が建て替えになるらしく、最後にぎりぎり間に合ったようです。

歌舞伎座も2010年の建て替えぎりぎり前に滑り込んでいたので、「ぎりぎり」と縁のある人生なのかもしれません。

 

観たのは『文楽 近松名作集 心中天網島』。

いきなりそんな教科書でおなじみの近松門左衛門作品を予習なしで行っても大丈夫だろうか。

ルールとかドレスコードとかあるのかな。

何か失礼を働いて常連さんに白い目で見られたらどうしよう。

色々心配していましたが通常の観劇と同じ感覚で大丈夫でした。

20分しかない休憩時間に平均年齢高めと思われるお客さん方がお昼を食べたり休憩するために蜘蛛の子を散らす勢いで一斉に劇場の外に出て行かれた時には「い、異文化…」とつぶやいたりしましたが。

 

文楽作品は教科書に載っていた写真や、テレビで放送されているものをちらっと見るくらいでした。

正直なところ「古文でお経が聞こえるひょっこりひょうたん島」なのかなあとあまりにも失礼が過ぎる認識で向かったのですが、そんなことは全くありませんでした。

人形がまず想像以上にだいぶ大きい。

そら操るのに3人はいるよなという大きさでした。

3人で操るからこそ、1体1体の芝居が細やかで個性豊かでそこにも驚きました。

太夫さんの唄い?語り?もすごく豊かです。

会場中に深い声がはっきり響いて感動しました。

マイクなしなのだそうです。

めっちゃすごい。

そんな声が出せるようになりたい。

生演奏の三味線も場面を盛り上げてたし、黒子さんたちのおかげで背景が変わったり、場面転換があったり、想像以上に面白かったです。

スペクタクルー!という感じでした。

イヤモニ借りなくても歌詞?が舞台横のビジョンに表示される親切設計で、聞きなれない古語もある程度理解できました。

太夫さんの芝居が素晴らしいので語りだけでも大体分かります。

 

見たのは『近松名作集 心中天網島』。

舞台が大阪近郊のお話だったので、知ってる地名がちょいちょい出てきて親近感が湧きました。

難波で見たら語りがもっと関西弁のニュアンスになったりするのでしょうか。

近松さんが関西で活躍したおっちゃんらしく洒落っ気のある語りだったのも意外でした。

もっと早く見ておけば、興味も湧いて国語か古文か社会の成績も上がったかもしれません。

惜しいことをしました。

 

これは伝統芸能一般に言えることだと思っているのですが、「伝統芸能」というとものすごく敷居が高く感じてしまうのがもったいないです。

そらまあ……、後継者不足とか言うてるのに何で女の人は演者になれないんだろう。

閉鎖的だなあとか思うところもあったりしますが……。

もっと気軽に色々見に行ければいいなと思います。

他にもまだまだ見たことのない伝統芸能がたくさんあるので、機会を見つけて見に行きたいです!